噛み合わせ
噛み合わせ
「前歯でうまく噛み切れない」
「どこで噛めばよいのかわからない」
「奥歯ばかりに負担がかかっている気がする」
「歯並びは悪くないのに、噛み合わせに違和感がある」
「顎が疲れやすい・痛みが出ることがある」
このような症状は、噛み合わせ(咬合)が関係している可能性があります。
噛み合わせは、見た目だけの問題ではありません。
上下の歯がどのように接触しているか、噛む力がどこにかかっているかは、歯のすり減り・歯の破折・歯周病の進行・顎関節への負担などにも関わります。
80歳で20本以上の歯を残すことを目指す「8020運動」は、多くの方が一度は聞いたことがあると思います。
この8020を達成した方のもともとの噛み合わせを調査した報告があり、結果は以下のようになっています。
正常 84.6%
上顎前突 15.4%

反対咬合 0.0%

正常 86.5%
過蓋咬合 13.5%

開咬 0.0%

この結果から、噛み合わせの状態は、歯を長く残せるかどうかに大きく関係している可能性が示唆されます。
ここでは、噛み合わせの主な種類、放置した場合のリスク、博多歯科 KITTE博多院での診査・治療方針についてわかりやすく解説します。
正常な噛み合わせとは、上下の歯がバランスよく接触し、前歯と奥歯がそれぞれの役割を果たしている状態です。
前歯は食べ物を噛み切る役割、奥歯は食べ物をすりつぶす役割を担っています。
これらが適切に機能することで、食事がしやすく、発音もしやすくなります。
また、噛む力が一部の歯に集中しにくいため、歯や顎関節への負担も分散されやすくなります。
正常な噛み合わせは、見た目の美しさだけでなく、歯を長く使うための機能にも関係しています。
開咬とは、奥歯で噛んだときに、上下の前歯が接触しない状態です。
前歯が噛み合わないため、食べ物を前歯で噛み切りにくくなります。
前歯が機能しないと、奥歯に負担が集中しやすくなります。
奥歯はもともと強い力を受け止める歯ですが、長期間にわたって過剰な力がかかると、歯の破折や歯周組織への負担につながることがあります。
開咬は、見た目だけでなく、機能面でも注意が必要な噛み合わせです。
下顎前突、または反対咬合とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせです。
一般的には「受け口」と呼ばれることもあります。
反対咬合では、前歯の噛み合わせが通常とは逆になるため、食べ物を噛み切る機能が低下することがあります。
また、顎の位置や動きに影響し、顎関節や筋肉に負担がかかることもあります。
8020達成者の調査でも、反対咬合は少なかったと報告されており、長期的な歯の維持を考えるうえで注意が必要な噛み合わせのひとつです。
治療では、年齢や骨格の状態、歯の位置、顎関節の状態などを確認したうえで、矯正治療や必要に応じた包括的な治療を検討します。
過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を深く覆いすぎている噛み合わせです。
一見すると目立ちにくいこともありますが、歯や顎に大きな負担がかかる場合があります。
噛み込みが深いと、下の前歯が上の歯や歯ぐきに強く当たり、歯のすり減りや歯ぐきへの刺激につながることがあります。
また、顎の動きが制限され、顎関節や咀嚼筋に負担がかかることもあります。
過度な咬合力は、歯の破折や補綴物のトラブルにつながる場合もあるため、早めの評価が大切です。
叢生とは、歯が重なったり、ねじれたりして並んでいる状態です。一般的には「歯並びのガタガタ」と表現されることが多いです。
叢生は見た目の問題として相談されることが多いですが、実際には清掃性や噛み合わせにも関係します。
歯が重なっていると、歯ブラシやフロスが届きにくくなり、プラークが残りやすくなります。
その結果、虫歯や歯周病のリスクが高くなることがあります。
また、噛む面がそろっていないと、上下の歯が均等に当たらず、一部の歯に負担が偏ることがあります。そのため、叢生は審美面だけでなく、機能面からも考える必要があります。
噛み合わせの問題は、生まれつきの歯並びだけでなく、治療後の詰め物や被せ物によって起こることもあります。
詰め物や被せ物の高さがわずかに合っていない場合でも、一部の歯だけが強く当たり、違和感や痛みにつながることがあります。
このような状態が続くと、咬合性外傷、局所的な歯周炎、顎関節症の原因になることがあります。
詰め物や被せ物は、見た目だけでなく、噛み合わせを考慮して作ることが重要です。
特に、複数の歯を治療する場合や、奥歯の被せ物を入れる場合は、全体のバランスを見ながら調整する必要があります。
噛み合わせの異常は、すぐに強い痛みが出るとは限りません。
しかし、長期間にわたって一部の歯や顎に負担がかかり続けると、少しずつトラブルが進行することがあります。
噛み合わせは、毎日の生活の中で繰り返し力がかかる問題です。
そのため、短期間では大きな変化がなくても、長期的には歯や歯周組織に影響することがあります。
8020達成者の調査では、正常咬合の割合が高く、開咬や反対咬合は少なかったとされています。
この結果からも、長く自分の歯で噛むためには、噛み合わせの安定を確認することが大切です。
博多歯科 KITTE博多院では、噛み合わせの違和感に対して、単に「高いところを削る」だけではなく、原因を総合的に確認します。
噛み合わせの問題には、歯並び、被せ物、歯周病、顎関節、歯ぎしり・食いしばりなど、複数の要素が関係していることがあるためです。
検査結果をもとに、どの部分に負担がかかっているのか、どの治療が必要なのかを判断します。
噛み合わせの問題は、原因によって治療方法が異なります。
例えば、歯並びそのものが原因で噛む力が偏っている場合は、矯正治療を検討します。
被せ物の高さや形が原因の場合は、補綴物の調整や再治療が必要になることがあります。
歯ぎしりや食いしばりが強い場合は、マウスピースによって歯や顎への負担を軽減することもあります。
当院では、患者さんへの説明を大切にしています。
歯科医師が一方的に治療を決めるのではなく、検査結果や治療の選択肢をわかりやすくお伝えし、患者さんと相談しながら治療方針を決めていきます。
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