2026年10月17日

こんにちは!博多駅直結の歯医者、博多歯科 KITTE博多院です!
「根管治療でラバーダムを使うと追加料金がかかるの?」
「ラバーダムは自費診療でしか使わないもの?」
「保険診療でも精密な根管治療は受けられる?」
患者さんから、このようなご質問をいただくことがあります。
結論からいうと、当院では保険診療の根管治療でも、必要に応じてラバーダムを使用しています。ラバーダムの使用自体を理由とした追加の自費料金はいただいていません。
それだけラバーダムが重要なものとして治療に取り組んでいます。
ラバーダムとは、治療する歯の周囲をゴム製のシートで覆い、唾液などが入り込まないようにする器具です。
根管治療では、歯の内部の細菌をできるだけ減らし、再び感染させないことが非常に重要です。
今回は、ラバーダムが必要な理由と、当院が保険診療でも使用している理由について解説します。
① そもそも根管治療とは?
根管治療とは、歯の内部にある神経や血管が通る「根管」を治療することです。
むし歯が深く進行して歯の神経に炎症が起きたり、神経が感染してしまったりした場合に必要になります。
また、過去に根管治療を受けた歯が再感染した場合には、再根管治療を行うことがあります。
根管治療では、感染した組織や細菌を取り除き、根管内部を洗浄・消毒したうえで、根管充填を行います。
ここで重要なのが、根管治療は単に神経を取る治療ではなく、根管内部の感染をコントロールする治療であるということです。
どれだけ丁寧に根管内を清掃しても、治療中に新たな細菌が入り込んでしまうと、治療の目的を達成しにくくなります。
そこで役立つのがラバーダムです。
要は根管治療とは、ばい菌退治なので、いかにばい菌を入れないかというのが非常に重要です。ばい菌を入れないというのは口で言うのは非常に簡単ですが、ばい菌とはどんなところからも入ってきます。どんなところにでもいます。例えば、瓶に密閉したジャム。5年10年と置くと必ず腐ると思います。これはばい菌がジャムの中に入っているからですし、もしかしたら密閉が甘いと瓶の蓋の隙間からばい菌が入ってきているのかもしれません。つまりばい菌をコントロールするとは非常に難しく、歯板によって歯の中に入り込んでしまったばい菌を100%除菌することはできないのです。
しかし菌をある程度減らせば体の免疫力で抑え込むことはできます。根管治療とはお口の中のばい菌を減らし、歯の中のばい菌を減らし、免疫力に勝たせるサポートをする治療です。ばい菌の勢力よりも免疫力の方が強ければ問題は起きてきません。感染がコントロールできます。それを狙う治療であるにもかかわらず、ラバーダムなしで治療をすると唾液や口気からお口の菌がどんどん入ってきますのでばい菌退治になりません。つけている数よりも供給量の方が圧倒的に多いのでお口の歯の中の菌はなくなることなくむしろ増えてしまいます。
② ラバーダムとは?なぜ根管治療で使うの?
ラバーダムは、治療する歯だけを露出させ、周囲をゴム製のシートで覆う方法です。
口の中には、常に唾液が存在しています。
そして、唾液の中には多くの細菌が含まれています。
根管治療中に唾液が根管内へ入り込むと、細菌による汚染が起こる可能性があります。
ラバーダムを使用する主な目的は、次の3つです。
特に、根管治療では次亜塩素酸ナトリウムなどの洗浄液を使用する場合があります。
こうした薬液を安全に取り扱うためにも、ラバーダムは重要な役割を果たします。
つまり、ラバーダムは単に治療をしやすくする道具ではありません。
感染対策と患者さんの安全性の両方に関わる器具なのです。
③ ラバーダムを使わないと根管治療は失敗する?
ラバーダムを使用しなければ、必ず根管治療が失敗するというわけではありません。
しかし、根管治療では細菌の侵入をできるだけ防ぐことが重要です。
ここがすごく難しいのですが、体の免疫力が強ければ、ばい菌がどんなに強くても勝てる場合があります。ラパーダもしなくても治る場合があるのはこの理由です。しかし、ラパーダもするとしないで成功率はかなり左右されます。多くの人がばい菌に勝てるためには、ばい菌の数を極力減らすに越したことはないのです。
ラバーダムを使用することで、治療中の唾液による汚染を抑えやすくなります。
一方で、ラバーダムを使用したからといって、すべての根管治療が成功するわけでもありません。
根管の形態、感染の程度、歯の亀裂の有無、残っている歯質の量、治療後の被せ物の状態など、治療結果にはさまざまな要因が関係します。
それでも、できるだけ清潔な環境で治療することは、根管治療の基本だと僕たちは考えています。
そのため当院では、保険診療か自由診療かにかかわらず、ラバーダムの必要性を重視しています。
④ なぜ保険診療でも追加料金なしで使用するの?
ここが今回、最もお伝えしたいポイントです。
ラバーダムは、根管治療の感染対策を考えるうえで重要な器具です。
当院では、感染を防ぐための基本的な処置を、自由診療だけの特別なサービスにしたくないと考えています。
根管治療で大切なのは、できるだけ細菌を減らし、再感染を防ぐことです。
その目的は、保険診療でも自由診療でも変わりません。
もちろん、ラバーダムには器具や材料の費用がかかりますし、装着にも時間が必要です。
それでも、当院では日常の診療に取り入れています。
患者さんからすると、ラバーダムを使用するかどうかは、見た目では分かりにくい違いかもしれません。
しかし、こうした目立たない工程こそ、歯を長く残すために大切だと考えています。
なお、追加料金なしというのは、ラバーダム使用に対する別途の自費料金が発生しないという意味です。 根管治療そのものには、通常の保険診療に応じた窓口負担が生じます。
⑤ 保険の根管治療と自費の根管治療は何が違う?
「ラバーダムを使うなら、保険と自費の根管治療は同じなの?」
このように思われる方もいるかもしれません。
保険診療と自由診療では、治療に確保できる時間や使用する材料、治療方法などに違いが生じる場合があります。
例えば、難しい根管形態を持つ歯や、過去の治療によって根管内が複雑になっている歯では、より長い処置時間や特殊な器具が必要になることがあります。
当院では、マイクロスコープやニッケルチタンファイルなども活用し、歯の状態に応じた治療を行っています。
ただし、保険診療でもすべての症例に同じ器具や処置を行うわけではありません。
また、自由診療だから必ず成功率が高い、保険診療だから必ず治療の質が低いというものでもありません。
ラバーダムを使うことは大切ですが、それだけで根管治療の質が決まるわけではないということも知っていただきたいと思います。
⑥ マイクロスコープがあればラバーダムは必要ない?
マイクロスコープは、歯の内部を拡大して観察するための歯科用顕微鏡です。
細い根管の入り口や、肉眼では確認しにくい部分を観察する際に役立ちます。
しかし、マイクロスコープとラバーダムは役割が異なります。
マイクロスコープは、見えにくい部分を見えるようにするための設備です。
一方、ラバーダムは、唾液などによる汚染を防ぎ、安全な治療環境を整えるための器具です。
つまり、どちらか一方があれば十分というものではありません。
根管治療では、適切な診断、拡大視野、器具による清掃、薬液による洗浄、感染対策など、さまざまな要素を組み合わせることが重要です。
⑦ ラバーダムが使えない場合もある?
ラバーダムは非常に有用ですが、すべての歯に必ず装着できるわけではありません。
例えば、むし歯によって歯の大部分が失われている場合には、ラバーダムを固定することが難しいことがあります。
そのような場合には、先に歯の壁を作る「隔壁形成」という処置を行うことがあります。
また、歯の位置や残存歯質の状態、患者さんの全身状態などによって、装着方法を工夫したり、別の対応を検討したりすることもあります。
ラテックスアレルギーがある方では、使用材料への配慮も必要です。
当院では、患者さんのお口の状態を確認したうえで、適切な感染対策を検討しています。
⑧ 根管治療で大切なのは、治療後の再感染予防まで考えること
僕は、根管治療は根の中をきれいにして終わりではないと考えています。
せっかく根管内の感染をコントロールできても、治療後に歯の上部から細菌が入り込んでしまうと、再感染につながる可能性があります。
そのため、根管充填だけでなく、土台や詰め物・被せ物によって歯の内部を適切に封鎖することも重要です。
また、根管治療を受けた歯は、むし歯などによって歯質を大きく失っていることが多く、破折のリスクにも注意が必要です。
歯の状態によっては、被せ物による修復が適している場合があります。
ラバーダムによる感染対策から、根管治療、最終的な修復まで、一連の治療として考えることが大切です。
⑨ 博多歯科 KITTE博多院が大切にしている根管治療
博多歯科 KITTE博多院では、できるだけ天然の歯を残すための治療を大切にしています。
根管治療においても、保険診療だからという理由だけで、ラバーダムの使用を特別扱いすることはありません。
必要に応じてラバーダムを使用し、歯の状態に合わせてマイクロスコープやニッケルチタンファイルなどを活用しています。
一方で、すべての歯が根管治療によって保存できるわけではありません。
歯根が大きく割れている場合や、歯を支える組織の状態が悪い場合には、抜歯が必要になることもあります。
だからこそ、まずは正確な診断を行い、歯を残せる可能性と治療の限界を説明することが重要だと考えています。
まとめ|ラバーダムは特別なサービスではなく、感染対策の一つです
ラバーダムは、根管治療中に唾液が入り込むことを防ぎ、細菌による汚染を抑えるための器具です。
また、薬液の漏出や小さな器具の誤飲・誤嚥のリスクを減らす役割もあります。
当院では、保険診療の根管治療でも必要に応じてラバーダムを使用し、ラバーダムのためだけに追加の自費料金をいただくことはありません。
僕たちが大切にしているのは、保険診療か自由診療かという区分だけではなく、歯を長く残すために必要なことを考え、日々の診療で実践することです。
博多駅周辺で根管治療や、治療後も痛みが続く歯についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
博多駅エリアで2院体制|博多歯科・矯正歯科とも連携しています
博多駅直結の「博多歯科 KITTE博多院」に加え、博多駅博多口から徒歩5分の「博多歯科・矯正歯科」でも、むし歯治療や根管治療などに対応しています。
両院とも平日21時まで、土日祝日も診療しており、複数の歯科医師による診療体制を整えています。
歯の痛みや根管治療について気になることがある方は、ぜひご相談ください。
博多歯科 KITTE博多院
電話番号:092-409-5100